オーバーツーリズム問題

2024/01/10

はじめに

2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行は、私たちの日常を一変させました。世界各国で空港は閑散とし、かつての賑わいを見せていた観光地も静寂に包まれ、多くの都市や観光スポットが観光客の激減という今までに経験したことのない状況に直面しました。一方で、この予期せぬ静寂は、ある大きな問題への再考を促す機会となりました。それは「オーバーツーリズム」という現象です。

出典:日本政府観光局(JNTO)

訪日外国人客数が出国日本人数を初めて上回った2015年から2019年にかけて、日本に訪れる外国人客数の急激な増加により、多くの観光地では毎年何百万もの人々が訪れ、観光産業の大きな盛り上がりを見せていました。一方で、その裏では過密な観光客であふれかえった状況により環境や地域住民などに様々な負の影響をもたらしていました。

この記事では、オーバーツーリズムの問題とその背後にある要因、そして将来的な持続可能な観光への取り組みについて詳しく解説していきます。新しい旅の形を模索する今、私たちはどのような観光の形を楽しむべきか、豊かな地域を守るために何ができるのか、共に考えていきましょう。

オーバーツーリズムとは

オーバーツーリズムは、ある地域や観光スポットが受け入れることのできる観光客の数を超えて、過度な数の観光客が訪れることを指します。過度な観光客数が訪れて受け入れ可能なキャパシティを超えた地域では、周辺の環境や地域社会、また地域の文化や歴史に様々な影響が見られており、各地域で問題となっています。

環境的影響:自然環境の破壊、ゴミの増加、生態系の変動など、観光地の環境に悪影響が及ぶことがあります。

社会・文化的影響:地域住民と観光客との間の摩擦、騒音問題、地域の伝統や文化の劣化、地価や賃料の上昇によるジェントリフィケーション(※)など、地域社会の秩序や文化に多岐にわたる影響が生じる可能性があります。

※ジェントリフィケーションとは
都市内の古いエリアが中・上流階級によって再開発や再定住される過程を指します。この変化により地域内の物件価格や家賃が上昇し、初期の低所得者層が住めなくなり、エリアの経済向上とともに社会的断絶の問題が生じることがあります。

経済的影響:オーバーツーリズムの状態になると短期的には観光収入が増加するものの、様々な問題が発生することによるネガティブなイメージの醸成や、環境劣化などにより長期的な経済的な損失をもたらす可能性があります。

オーバーツーリズムが広く議論されるようになったのは、主に2000年代以降からです。特に2010年代に入ると、多くの都市や観光地でオーバーツーリズムの問題が顕在化し、国際的な関心を集めるようになりました。特にヨーロッパの都市(ヴェネツィア、バルセロナ、アムステルダムなど)や世界遺産地域、自然保護区などでオーバーツーリズムの問題が顕在化しました。これらの地域では、観光客の過度な流入による環境破壊、地域住民の生活の質の低下、文化的な摩擦などの問題が発生しています。

オーバーツーリズムは、観光の持続可能性や地域の未来に深刻な影響を及ぼす可能性があり、関係各方面での取り組みや旅行者の意識の変革が求められています。

オーバーツーリズムが問題となる背景

オーバーツーリズムが問題として浮上するようになった背景には、多くの要因が絡み合っています。具体的には以下のような背景が挙げられます。

① 技術とアクセスの進化

21世紀に入ると、低コスト航空会社 (LCC) の急増が見られました。これにより航空券の価格は大幅に下がり、以前は高価で手の届かなかった国際的な旅行が、多くの人にとって身近なものとなりました。同時に、オンラインの旅行予約サイトも一般的になり、瞬時に情報を取得し、手軽に旅行の手配が可能となりました。この2つの要因の組み合わせは、旅行を手軽かつ安価にし、多くの人々が様々な地域を訪れるきっかけとなりました。

② SNSの普及による影響

SNSの台頭は、観光のトレンドや人々の旅行行動に大きな影響をもたらしています。InstagramやFacebookなどのプラットフォームでは、ユーザーが絶景や特定の観光スポットの写真を投稿することで、それが他のユーザーに伝播していきます。この“拡散効果”は、一つの観光地に大量の訪問者が集まる原因となっています。また、特定のスポットでの“SNS映えする写真”の撮影が目的となり、混雑を招いているケースも多くあります。

③ 新興経済国の中間層の増加

近年、新興経済国の経済発展に伴い、特に中国やインドなどの国では新たな中間層が旅行を楽しむ余裕を持つようになり新たな観光客の大きな層となっています。これにより、従来の主要な観光客の流れとは異なる新しいパターンの観光が形成され、特定の観光地への訪問者数が急増しています。

④ 集中的な観光プロモーション

多くの都市や国が、観光を主要な収益源と位置づけ、集中的なマーケティングやプロモーション活動を行っています。特にテレビCMやインフルエンサーを活用したSNSマーケティングなど、効果的なプロモーション手法が採用されています。このようなアクティブなプロモーションが、一部の地域における観光客の急増を引き起こし、オーバーツーリズムの問題を引き起こす要因となっています。

以上のような要因が現代のオーバーツーリズム問題の背景となっています。オーバーツーリズムはグローバル化の影響や経済・文化の動向変化など様々な要因が重なった結果生じた現象であると考えられます。これらの要因を理解し適切な対策を講じることが、持続可能な観光業の実現に向けた鍵となります。

オーバーツーリズムの事例

京都の観光地では

古都京都は日本の歴史と古くからの文化の中心地であり、毎年、数百万の観光客がその美しさを求めて訪れます。特に、金閣寺の輝く金箔、清水寺の壮大な舞台、そして祇園の風情ある街並みは、訪日外国人観光客を中心に非常に人気があります。しかし、その人気の裏側には、市民と観光客の間で生じる摩擦や環境への影響といった問題が増えてきています。

桜のシーズンや紅葉の時期には、金閣寺や清水寺の境内は人であふれ返ります。その混雑は京都市街地まで広がっており、近隣の住民や地域の商店にも影響を及ぼし地域住民と観光客との共存が難しくなっています。例えば、京都駅前のバス停には各観光地へ向かう膨大な観光客の列が発生し、バスを生活の足として利用している地域住民に不都合が生じています。

また、外国人観光客のお目当ての一つである「芸者・舞妓」祇園や先斗町での芸舞妓への無礼な行為や、伝統的な町家前での大声やゴミのポイ捨てが問題となっています。

さらに、京都市内では、観光客の増加に合わせてホテルやゲストハウスが急増しています。これにより、地価の上昇や住宅地の減少が進行しており、住民の日常生活への影響が懸念されています。

これらの課題に対処するため、京都市は「持続可能な観光都市づくり」を進めています。観光客向けのマナーアップキャンペーンや、バスや電車の増便、また、混雑を避けるための新しい観光ルートの提案など、様々な取り組みが行われています。

問題解決のためには観光客一人ひとりの意識の変革と、地域住民とのコミュニケーションが必要です。京都の持つ伝統や文化を守りつつ、新しい時代のニーズに応えるための戦略が求められています。

世界文化遺産・富士山周辺では

富士山は、日本最高峰であり、宗教的、文化的、景観的価値を持つ国の象徴です。2013年には、UNESCOの世界遺産(文化遺産)として登録されました。この登録を受けて、ますます多くの国内外からの観光客が富士山を訪れるようになりました。その結果、オーバーツーリズムとそれに伴う環境や社会的な問題が浮上してきています。

富士山の登山シーズンは夏に限られ、特に7月と8月は非常に混雑します。多くの登山者が一度に山頂を目指すため、特定のルートや休憩所では長時間の待ち時間が生じることがあります。

また、富士山の自然環境は非常にデリケートであり、大量の観光客による足跡やゴミは環境への負荷となっています。ゴミの放置や未処理の排泄物が山の環境を悪化させることが懸念されています。

山小屋やトイレ、登山道などのインフラは限られた期間に集中して利用されるため、過度な利用による劣化や老朽化が進行しています。特に、老朽化した山小屋の修繕や増設には大きなコストがかかり、経営者側にも負担が増しています。

加えて、大量の観光客と混雑は、登山中の事故や遭難のリスクを増大させます。特に天候が急変した際など、混雑が救助活動を困難にすることも考えられます。

これに対応するため、関連自治体や関係団体はいくつかの対策を実施しています。登山者への啓発活動の強化、ゴミの持ち帰りを徹底させるキャンペーン、登山料の導入検討、そして登山者数の制限など、持続可能な観光を目指す取り組みが行われています。

富士山をはじめとした観光地でのオーバーツーリズム対策は、地域と訪問者、そして関連するすべてのステークホルダーの協力が必要です。

危機遺産勧告を受けた水都・ヴェネツィアでは

ベネチアはその美しい運河や歴史的建造物で知られるイタリアの都市であり、毎年数百万人の観光客が訪れる世界文化遺産に認定されている観光地です。しかし、近年、その観光客の多さが都市とその住民に多くの問題をもたらしており、様々な課題が浮上しています。

ベネチアでは観光客数増加の一方で、そこに住む住民の数は年々減少しています。これは、観光業の発展が原因で住宅価格が上昇し、地元住民が都市から出て行くことが一因とされています。市場や店舗も観光客向けにシフトし、地元住民の生活が困難になってきています。

また、環境や歴史的建造物への影響も無視できません。大型クルーズ船が頻繁にベネチアに寄港することで、運河の水質悪化や建造物へのダメージが進行しています。旧市街の狭い路地や橋は、大量の観光客の通行により劣化が進んでいます。

オーバーツーリズムの問題を背景に、2019年、ユネスコはベネチアを「危機遺産」に登録することを勧告しました。これは、観光業の過度な発展や大型クルーズ船による環境への影響、そして都市の持続可能性の問題を指摘したものです。危機遺産に指定されると、その地域の世界遺産登録が取り消される可能性があるため、この勧告はベネチア市やイタリア政府にとって大きな警鐘となりました。

日本のオーバーツーリズム対策における観光庁の動向

「持続可能な観光推進本部」を設置

日本では観光庁が2018年6月に、増加する観光客のニーズと観光地の地域住民の生活環境の調和を図り、両者の共存・共生に関する対応策のあり方を総合的に検討・推進することを目的に「持続可能な観光推進本部」を設置しました。

地方公共団体へのアンケート調査等により、国内外の先進事例をもとに観光庁としての今後の取組の方向性について検討されました。報告書「持続可能な観光先進国に向けて」では、各地方公共団体や観光地域づくり法人(DMO)による適切な観光地経営の導入を通じて、地域社会における経済利益や旅行者・コミュニティ・文化資源・環境に対する利益の最大化をはかる悪影響の最小化などにより「持続可能な観光先進国」を実現していく、という方向性が示されています。

持続可能な観光推進のための個別の施策としては、以下のような取り組みが挙げられます。

・観光施設の混雑緩和
・道路渋滞の緩和
・マナー啓発
・観光地マネジメント

※参考:「持続可能な観光先進国に向けて」(観光庁、2019年)

https://www.mlit.go.jp/common/001293012.pdf

オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ

新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックにより、2020年以降の観光客数は国内外ともに激減しました。しかしながら、2023年現在では国内外の観光需要は急速に回復し、多くの観光地が賑わいを取り戻しています。その結果として、再び観光客が集中する一部の地域や時間帯等によっては、過度の混雑やマナー違反による地域住民の生活への影響、旅行者の満足度低下への懸念が生じています。

これらの課題に対処するため、観光庁ではオーバーツーリズムの未然防止・抑制に関する関係府省庁対策会議を開催し、「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」をとりまとめました。ここでは以下の2つの方針が閣議決定されています。

① 地方部への誘客の推進

地方部の観光地の魅力向上や受入環境整備を通じて、都市部を中心とした一部地域への集中を是正、地方誘客を拡大する。

② 観光客の集中による過度の混雑やマナー違反への対応

・受入環境の整備・増強
・需要の適切な管理
・需要の文案・標準化
・マナー違反行為の防止・抑制

また、オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた取組の一環として、令和5年10月25日より観光庁に「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた相談窓口」を設置し、自治体・DMO等の相談を受け付ける体制が整備されています。

※参考:観光庁HP「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた取組」

https://www.mlit.go.jp/kankocho/overtourism.html

世界のオーバーツーリズム対策

近年数多くの観光地で問題となっているオーバーツーリズムですが、世界各地で様々な対策が取られています。その事例の一部を紹介します。

観光税の導入:ベネチア (イタリア)では、市内中心部への一時的な訪問者を対象とした観光税を導入し、収益を都市の維持や観光基盤の強化に使う方針です。

訪問者数の制限:マチュピチュ (ペルー)では、1日の訪問者数を制限し、固定の時間帯での入場となるよう変更。これにより、文化遺産とその周辺の自然環境の保護を図っています。

スケジューリングの改革と情報提供:ダブロヴニク (クロアチア)では、クルーズ船の寄港スケジュールを調整し、一度に大勢の観光客が降り立つことを避ける取り組みを行っています。また、観光客に向けた情報提供を強化し、混雑時を避けた訪問を促進しています。

地域の再評価と新規観光地の開発:タイでは、一部のビーチを一時的に閉鎖し、自然環境の回復を図る一方で、まだ知られていない地域を観光地として推進し、観光客の分散を試みています。

教育と啓発活動:ニュージーランドでは、「Tiaki Promise」というキャンペーンを通じて、観光客に対して国の自然や文化を尊重する行動を促しています。

デジタル技術の活用:アムステルダム (オランダ)では、観光客の動線や混雑状況をリアルタイムで把握するためのデジタルツールを導入。これにより、観光客の流れを適切に誘導し、混雑を緩和する取り組みを行っています。

これらの対策は、オーバーツーリズムによる環境的、社会的、経済的な影響を緩和するためのものです。各地域が取り組む対策は、地域の特性や課題に応じて異なるため、一つのモデルが全ての地域に適用できるわけではありません。持続可能な観光の実現のためには、地域ごとの独自のアプローチと、多様なステークホルダーの協力が必要です。

以上、世界のオーバーツーリズム対策の概要と具体的な事例について紹介しました。これらの取り組みを参考に、新たな観光の形を模索することが求められています。

パンデミック後の持続可能な観光とは

オーバーツーリズムの問題が顕著に表れていた2010年代〜2019年にかけて急増した各地の観光客数は、2020年以降、大きな変化が見られました。その背景にあるのが新型コロナウイルス感染症の拡大です。

新型コロナウイルス感染症の大流行は、世界中の観光産業に甚大な影響をもたらしました。国境の閉鎖、移動制限、そして健康上の懸念により、多くの観光地が閑散としました。しかし、この一時的な静けさが終わるにつれて、持続可能な観光への移行の必要性が強く意識されるようになりました。コロナ禍は観光業にとって大打撃でしたが、一方で新しい持続可能な方法での再開の機会ともいえます。多くの観光地が過去のオーバーツーリズムの問題を解決するための新しいアプローチを模索しています。パンデミック前のオーバーツーリズム問題を再興させないために、以下のような取り組みが行われています。

地域との共生

観光地のコミュニティとその環境を尊重することが、持続可能な観光の鍵となります。地元住民との協力や、伝統文化の尊重を通じて、訪問者と地域の双方が恩恵を受ける方法を模索することが重要です。多くの地域や国では、質の高い観光体験の提供、地域の自然や文化の保護、地域コミュニティへの経済的な利益の還元を目指すサステナブルツーリズムへと政策を転換しています。

テクノロジーの活用

観光業界のデジタル化も加速しています。オンライン予約システム、非接触チェックイン、観光アプリの利用促進など、デジタル技術を活用した新しい観光の形が模索されています。これにより、観光客の流れを管理し、密集を避けるとともに、新たな観光体験を創出しています。

健康と安全の重視

新型コロナウイルスの流行以来、観光産業は衛生安全基準を大幅に見直しました。安全な旅行体験を提供するためには、宿泊施設や交通機関、観光地における衛生管理の徹底が必須です。政府や観光関連企業は、感染防止対策を強化するとともに、それを宣伝し、旅行者に安心を提供することで需要を再活性化させています。

経済の多角化

経済発展を観光セクターに依存していた地域においては、パンデミックによりその脆弱性が露呈しました。これを受け、観光以外の地域経済の支援と多様化が推進されています。政策立案者は、農業、工芸品、デジタルノマドなどの新たな市場を開拓し、観光に依存しない経済モデルを模索しています。

パンデミックが終息の兆しを見せている昨今、今後観光産業は「普通のビジネス」に戻るのではなく、新しい持続可能な方法での再開を目指しています。持続可能な観光は、地域の経済、社会、環境にとってプラスの影響をもたらすことができるため、具体的な取り組みが盛んに行われているのです。

おわりに

観光産業の盛り上がりの裏に出現したオーバーツーリズムの問題を反省し、世界各国・日本各地では観光の持続可能性について深く考えています。サステナブルツーリズム、つまり持続可能な観光は、経済的利益だけではなく、環境保護、社会的公正、文化的豊かさを重視する概念です。パンデミックによって観光業が一時的に停滞した今、私たちはこの理念を旅行業の中心に据えることができるようになったと言えます。

サステナブルツーリズムは、地球との共存を目指す旅です。それは、自然環境への負荷を最小限に抑え、地域の文化や伝統を尊重し、地域コミュニティに実際の経済的利益をもたらすことを意味します。オーバーツーリズムがもたらした教訓を活かし、サステナブルツーリズムへのシフトは、地域住民と旅行者が共に享受できる価値ある経験を創造することが期待できるでしょう。エコツーリズムの推進、グリーンツーリズムの施策、地域産品の消費を促進するアクティビティなど、これらの取り組みは観光地が直面するオーバーツーリズムの問題を解決するだけでなく、より良い未来に向けた一歩となります。

サステナブルツーリズムの推進は、ただのトレンドではありません。これは、地球規模での環境問題、社会問題に対する具体的な対応策であり、個々人の旅行者にとっても、より意義深く、思い出に残る旅行体験を実現するための方法です。私たち一人ひとりが意識を変え、行動を変えることで、観光はより持続可能なものに変わります。

パンデミック後の世界で、私たちが目指すべきは、環境に優しく、社会的に公正で、経済的にも繁栄する観光業の構築です。サステナブルツーリズムの原則を踏まえた新しい旅の形は、次世代にとってもより良い世界を残すための重要な視点となります。観光に出かける際は、自分の旅のスタイルが地域資源や地球環境、伝統文化やコミュニティにとって優しい行動となっているかを考慮しながら、戻ってきた“日常”の中で観光を楽しむことができると良いですね。